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概要

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新任先生インタビュー総合情報学部ゲーム&メディア学科特任講師森もり田た浩こう司じ先生プロジェクトに参加して視野を広げよう- 先生は本学のOBでいらっしゃるとお聞きしました。学生時代はどのような研究や活動をされていたのですか?森田 私はメディア情報文化学科の3期生でして、当時はパソコン系の学部学科を立ち上げる大学が増えてきたころでした。もともと機械をつなぐことが好きで、自宅にあったパソコンを楽しく触っていたんです。「学問としてもっと深く追究したい」。そんな思いが強くなって本学に進学しました。大学時代は学科のカリキュラムで知識や技術を習得する傍ら、学内外のプロジェクトに積極的に関わっていました。1 ~ 2年生の間は学内での活動が中心ですが、3年生になると産官学プロジェクトの映像制作やイベント運営に参画するようになりました。- 大学時代、特に思い出に残っているプロジェクトがあればお聞かせいただけますか?森田 3年生の時、大阪市から天神祭りの記録編集のご依頼をいただいたんです。大阪を代表する有名なお祭り神事です。神輿や船渡御、花火大会などが2日間にわたって大阪市内各所で行われます。こんな大きなイベントを学生である僕たちに任せて下さったのです。期待に応えたいですし、大学で日々学んでいる自分たちの知識や技術を発揮する貴重なチャンスです。数か月前から市の担当者の方と私たち学生約10人で綿密な打ち合わせを行いました。「ここは絶対おさえるべき(撮影するべき)ポイント」を教えていただき、その中でも目玉となるプログラムをピックアップしました。そして全体のスケジュールを把握したうえで人員配置などを考えて準備万端、当日に臨みました。こうしたご依頼は行政組織だけでなく民間企業さんからも多数いただき、大きな現場ではプロの制作会社の方とも知り合いになりました。失敗することもありましたが、現場経験を積むことで映像制作に必要な撮影や編集の技術に磨きをかけることができたと思います。- 先生の? 機械好き”はいつごろから始まったのですか?森田 中学生のころですね。テレビやビデオデッキなど電機機器をつなぐことが大好きだったんです。親に買ってもらったステレオコンポもテレビやCD、ビデオデッキとつないで自分独自の音響システムを作り、より良い音声で聴くことに喜びを感じていました。「この細い線の中に映像や音声の情報が詰まっている。それを伝えるためにはどのようにして効率よくつなげるか?」。そんな興味と関心が私の原点だと思います。- 本学をご卒業後はどのような方面に進まれたのでしょうか?森田 最初に就職した会社はラジオ番組の技術会社でした。アニメや声優関連の番組を中心に番組制作のディレクターやアシスタントに従事していました。公開録音や各種イベント、ライブなどの現場にも関わっていました。テレビ番組技術会社でも経験を積みました。主にスポーツ系の生放送や素材収録を担当していました。生番組ではCG 系、VTR を中心に行い、素材収録では選手や監督のインタビュー収録に音声担当として参加しました。その後2010年4月から本学の先端マルチメディア合同研究所に勤務することになりました。主に音像編集スタジオでの録音やMA(Multi Audio)を担当していました。- 本学に戻られてからはどのような教育活動をされていますか?森田 私が本学に戻ったちょうどそのころ、一般の人がYouTube など様々なメディアでインターネットを介してライブ配信することが流行りだしました。そこで、「専門知識を学んでいる本学の学生にもライブで起こっていることを表現する喜びを体験させてあげたい」と思いまして、いしぜきひでゆき先生(ゲーム&メディア学科教授)と一緒に「電chu !」(大阪電気通信大学中継チーム)を立ち上げたんです。映像・音響の専門集団として学内外の様々なイベントに参加してきました。非常勤講師を経て今年度から教員となりまして、現在は「サウンドデザイン実習」「放送システム」「プロジェクト実習」「社会プロジェクト実習」を中心に担当しています。- 先生の専門分野において、もっとも魅力的で面白いと思われるのはどんなところですか?森田 ひとことで言うと「うまくハマった時」です。例えばスイッチャーにしても入力数が2,4,8など種類がありますが、「その現場で必要なもの、過不足ない最適なもの」を選択し、それが効率よく稼働した時が「うまくハマった時」なんです。入力数8 のものであればなんでも対応できますが、それは効率のことは度外視しています。頭を使って計算することが2021. Autumn 19