ブックタイトルtayori2014-32

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概要

tayori2014-32

14 後援会たより No.32退魔幻想紀デジタルゲーム学科小林 寛弥(HW10A053)村山 綱基(HW10A108)Androgynousデジタルゲーム学科山田 伊織(HW10A114) 360度のヴァーチャルリアリティの没入感を表現するために、開発されたばかりの広視野のヘッドマウントディスプレイと、3台のKINECTを駆使し、これまでに無かったゲームの仮想空間を実現した意欲的な作品である。 プレーヤーの体の動きを全方向で捕捉し、そのフィードバックをリアルタイムで表現するための膨大なデータ処理と制御の技術は卒業制作としては勿論のこと、メーカーの商用ゲームでも未だに達成していない高いレベルの挑戦であるといえる。 4枚の大きなキャンバスに微細なペンによる黒と白だけの表現でダイナミックに描かれた絵画であり、細かく描き込まれた様々なエレメント、見る者を圧倒する迫力のある画力を感じさせ、この作品の前に立つと時間が止まり、その魅力に釘付けにする。 ペンの力強さと繊細さ、その黒と白の間から沸き上がる作者の訴えに、鷲掴みにされる感覚に捕われる。 特にジェンダーやセクシャリティについてをテーマに、作者の意図が大胆な発想と緻密な筆致で表現されており、何を問題提起し何を表現しようとしたのかが明快に語られている。準グランプリ芸術賞