ブックタイトルtayori2014-32

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概要

tayori2014-32

8 後援会たより No.32就職部だより1.はじめに  2014年3月現在、2013年度4年生の就職活動が終わりに近づき、2014年度の新4年生の就職活動が始まり、就職部は活気に満ち溢れ、最も忙しい時期になっています。円安に伴い経済状況も好転しつつあり、就職状況も昨年に比べ幾分回復してきました。全国的にも大学の就職率は1割程度向上しています。本学においても、学生に対して十分な求人数があります。しかし、就職状況が多少改善されても依然厳しいことには変わりありません。求人は多くても、採用されるのは企業が求める基準を満たした人材だけです。そこで、大学に入ったら学生時代の早い時期から社会人になるという意識を持つことが重要です。2.企業が求める人材 大学に求められることは、より高度で専門性の高い教育を授け、社会において役立つ人材を輩出する事であると思います。より高度で専門性の高い教育は大学の教育課程をしっかりこなせば身につくことですが、就職先において役立つ人材が成績優秀者ということではありません。確かに、技術系の職場では高い知識を持つことが製品開発で有利であることは事実です。しかし、会社での仕事は個人というよりは組織やグループでの成果を目指すものです。適材適所による組織力が企業の競争力になります。当然ながら、企業は人件費を上回る収益が必要ですから、給料を上回る収益を上げ、将来企業の柱になる人材を求めています。したがって選別する目も厳しくなります。それでは、どの様な学生が良いのでしょうか。分野によって多少違いますが、下記のようであると思います。1) 与えられた仕事または課題に対して誠実に責任感をもって対応できる。2) 共に働く人への報告連絡相談(報連相)ができる。コミュニケーション能力がある。3)協調性や忍耐強さがある。4)基礎学力(数学、国語、英語など)がある。5) 基本的な専門知識を持っている。調べ、勉強し、理解する能力がある。 上記のようなことを採用選考で企業の人事担当者が評価する場合、限られた時間で行わなければなりません。エントリーシートなど応募資料による予備選抜、SPIなどの常識レベルを問う試験、志望動機など面接での話しの内容(コミュニケーション能力)で行います。また、約束の時間を守ることは当たり前ですが、その余裕、挨拶や服装、応対や話し方、時には説明会の着座位置なども評価の対象になることがあります。3.キャリア形成 企業が求める人材となるためには、早い時期から卒業後に希望する進路を調べ、それに合うように自己を形成(キャリア形成)していくことが必要です。本学では教育開発推進センター、教務課と共同でキャリア入門、キャリア概論、キャリア設計の授業を行っています。これによって、大学で学ぶ意義と将来の進路指針について学生諸君が考えることを支援しています。また、資格を取得することも大事です。資格学習支援センターではTOEICの英語能力向上、就職と直接関係するSPI講座などに加え、約20 の資格講座を開いています。難しい資格以外にも、コミュニケーション能力、パソコンの文書作成、計算ソフト使用などの技術向上について、受講できるプランも用意しています。4.就職に対する指導と支援 何の準備もせずに入社試験を受けると十中八九不合格になります。そこで就職に対する指導が必要になります。 就職試験に対応するために、本学では3年生にガイダンスを行っています。学生が早い時期に準備し、就職活動に必要なことをマスターするために、多数の就職部スタッフが学生一人ひとりの指導を行います。学生に配布し、ガイダンスで使用するOECU PLACEMENT GUIDE(就職の手引)には自分に適した職業を探すための自己分析、受験企業を決めるための企業研究、エントリーシートなどによる企業へのアプローチ、面接などの採用試験、ビジネスマナーなどについて丁寧に記載しています。3年生の終盤になると就職活動がスタートします。最近では、インターネットを利用した就職サイトもありますが、就職戦線を勝ち抜くことは容易ではありません。本学では合同企業説明会を行っています。本学の卒業生の採用を積極的に検討する企業が参加します。その他、個別による学内企業説明会もあります。学生諸君がこれらの情報を入手し、積極的に活動すると良い結果に結びつきます。また就職部では、就職先の紹介、エントリーシートや履歴書の書き方、面接の受け方など、スタッフが個別の指導を丁寧に行っています。5.御父兄との連携 就職戦線を勝ち抜くためには、学生諸君のキャリア意識の向上が必要であることはすでに述べたとおりです。最後に御父兄にお願いしなければならないことは、就職活動中の学生に対するよき相談相手になっていただくことです。良い会社はマスコミに出てくる大手企業だけではありません。また、就職すると働く地域は日本全国に及ぶ場合があります。社会人の先輩として、また御家庭の状況にも配慮していただき、御子息御息女に対し社会人の先輩として、良いアドバイスを願い致したく存じます。これによって就職部に足を運ぶ学生が増え、意識向上しますと、より良い人生設計につながるものと信じております。6.最後に 大学の主役はここで学び成長する学生諸君です。学生諸君がより積極的に活動され、高い知識を身につけ、将来に対する希望と社会に対する責任感をもって巣立っていくために、教員と職員は協力して支援しております。学生諸君が将来の社会で活躍することにより、大阪電気通信大学は発展し名声は益々高まるものと信じております。就職部 部長小 笹 俊 博(就職先リスト P18へつづく)